六本木・21_21 DESIGN SIGHTにて、20世紀イタリアのモダニズムを代表する建築家 ジオ・ポンティの回顧展「ジオ・ポンティの眼:軽やかに越境せよ。」が開催されます。
ジオ・ポンティ(1891-1979)は、スプーン1本から高層ビルまでデザインし、部分から全体を統合的に捉える「眼」を備えていました。1960年竣工の《ピレリ高層ビル》、そして1957年発表の超軽量の椅子《スーパーレジェーラ》は、薄さ、軽やかさを表現した名作です。さらに近年、知られざる名作家具やプロダクトの数々が復刻され、巨匠の多面的な魅力が浮き彫りになってきました。
本展では、ジオ・ポンティ・アーカイヴスの協力のもと、主にポンティがミラノ、デッツァ通りの自宅のためにデザインした家具から、モルテーニにより復刻されたアームチェア、コーヒーテーブル、ブックシェルフと、床に大胆に導入されていたセラミックタイルの再現を通して、ポンティ独自の空間世界をインスタレーションします。
また、およそ60年にわたる巨匠の仕事を振り返る大パネルには、1920年代のジノリの磁器製品やオリジナルドローイングの展示のほか、フランチェスカ・モルテーニ監督によるドキュメンタリー映像「Amare Gio Ponti」も紹介されます。
<ジオ・ポンティ>
建築家。1891年イタリア・ミラノ生まれ。1921年ミラノ工科大学卒業後、建築設計事務所を設立する。1923年、磁器メーカー〈リチャード・ジノリ〉(当時)のアートディレクターに就任。1928年、建築誌「domus」を創刊。以降、建築、デザイン、編集、舞台美術など、多岐にわたる分野で数多くの作品を手がける。代表作に「ピレリ高層ビル」、「スーパーレジェーラ」など。近年、再評価が進み複数のメーカーから家具、プロダクトの復刻が進められている。
関連イベント
■「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s – 1970s」にて、ジオ・ポンティコレクションを出展
国立新美術館で開催される企画展「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s – 1970s」の期間中、関連展示企画「リビング・モダニティ today」にてモルテーニのジオ・ポンティコレクションが出展されます。
展示期間|3/19(水)~6/30(月)
会場|国立新美術館 2階企画展示室2E
入場料|無料*「リビング・モダニティ」展の1階会場への入場には入場料が必要。
*詳細はこちらをご覧ください。
■映画「アマーレ・ジオ・ポンティ」上映会&スペシャルトークイベント
日時|3/19(水)15:00~16:30
会場|国立新美術館 2E展示室 特設会場
登壇者|サルヴァトーレ・リチトラ / ジオ・ポンティ・アーカイヴス、フランチェスカ・モルテーニ監督
入場料|無料
*詳細はこちらをご覧ください。
会期:2025/03/19(水) ~ 2025/03/31(月)
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー 3(東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)
開館時間:10:00〜19:00
休館日:3/25(火)
入場料:無料
主催:Molteni&C、株式会社アルフレックスジャパン
公式サイト:https://www.arflex.co.jp/gioponti_exhibition_japan/