【宮城】シンポジウム　宮城県美術館、都市景観の未来、そして前川國男の遺産 『未完の建築』出版を記念して

宮城・東北大学川内キャンパスにて、シンポジウム「宮城県美術館、都市景観の未来、そして前川國男の遺産『未完の建築』出版を記念して」が開催されます。

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仙台川内に佇む宮城県美術館は、1981年、近代建築の巨匠前川國男によって建てられ、文化と憩いの場として県民に親しまれてきましたが、2019年11月に宮城県は美術館移転計画を発表し、存続の危機を迎えました。2020年2月、東北大学日本学国際共同大学院では、「公共性と美術館の未来」と題するシンポジウムを開催し、宮城県美術館現地存続を求める声が高まる一つのきっかけとなりました。美術館を愛する県民の願いが通じて、2020年11月、移転計画は撤回されました。2024年12月刊の松隈洋著『未完の建築 前川國男論・戦後編』（みすず書房）のあとがきにも、このことは記されています。

日本学国際共同大学院では、前川生誕120年にあたる2025年、前川の高弟の一人鬼頭梓作の附属図書館のある東北大学川内キャンパスで、松隈新著の出版を記念して、近代建築と都市景観をめぐる諸問題を話し合う公開シンポジウムを開きます。宮城県美術館現地存続のために立ち上がった学内外の人たちが登壇します。自分の住むまちのあり方とその未来に関心をもつ多くの学生、市民の参加をお待ちしています。

プログラム

■開会挨拶（14:00〜14:05）
野家啓一（東北大学名誉教授、哲学、宮城県美ネット共同代表）

■第一部「宮城県美術館、そして都市景観の未来」（14:05〜15:25）
・提題①｜「前川國男の設計プロセス一宮城県美の設計を通して」
　大字根弘司（大字根建築設計事務所、佐藤忠良記念館設計者）
・提題②｜「人々の記憶をつなぐ宮城県美術館」
　西大立日祥子（フリーライター、宮城県美ネット共同代表）
・提題③｜「除却問題 一宮城県美術館から都市景観まで」
　芳賀満（東北大学高度教養教育•学生支援機構教授、考古学）
・提題④｜「建築と美術の関係をめぐって」
　五十嵐太郎（東北大学工学研究科教授、建築史）

■第二部「未完の建築」一前川國男と鬼頭の求めたもの」（15:35〜16:25）
講演者：松隈洋（神奈川大学教授、京都工芸繊維大学名誉教授、建築史）

■第三部　全体討議（16:30〜17:25）
司会進行：森一郎（東北大学情報科学研究科教授、哲学）

■閉会挨拶（17:25〜17:30）
尾崎彰宏（東北大学総長特命教授、美術史）

日時：2025/05/10 14:00～17:30
会場：川内北キャンパス マルチメディア教育講義棟2階 M206室（Zoom併用）
入場料：無料　＊対面参加は事前申込み不要。ただしオンライン参加希望の方は4/30までに公式サイトよりお申込みください。
主催：東北大学日本学国際共同大学院
公式サイト：https://gpjs.tohoku.ac.jp/event/detail—id-1162.html