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生誕120年 マリー・ローランサン回顧展
夢見るような乙女や深い翳りをおびた女性像を、透明感溢れる甘美な色彩で描いた画家マリー・ローランサン。その生誕120年を記念して、国内外の美術館や個人の所蔵作品から精選した名品により、回顧展を開催します。
ローランサンは1883年パリに生まれ、アール・ヌーヴォーやフォーヴィスム、キュビスムなどさまざまな芸術思潮が胎動する時期に、詩人のアポリネールやピカソたちとの交友をとおして、繊細で装飾的な独自の画風を確立します。しかし、第一次世界大戦の訪れとともにドイツ人の夫と亡命生活を余儀なくされ、孤独を滲ませ深い精神性をたたえた女性像の数々を生み出しました。1920年にようやくパリに戻ってからは、華やかな肖像画で一世を風靡し、舞台美術や室内装飾、本の装丁などさまざまな分野でその才能を縦横に発揮します。この頃から、洗練されたパステル調の色調で、夢見るような乙女や花々を描くようになりますが、これらの優美な作品には、豊かな知性と繊細な感性、そして晴朗な喜びが息づいており、現在も多くの人々を引きつけてやみません。
本展は、世界最大のローランサン・コレクションを誇る蓼科のマリー・ローランサン美術館をはじめとする国内外の美術館や個人所蔵家の協力を得て開催されるもので、油彩画約60点をはじめ、水彩、素描、初期版画、スケッチブック、挿絵本、壁紙やテキスタイルなどのデザイン、関連するアール・デコ期の家具など、代表作や日本初公開作品を多数含む約90余点の作品により、ローランサン芸術の精髄と広がりを紹介いたします。多くの愛好家をもつこの芸術家の魅力を新たにする、またとない機会と確信いたします。
会期 |
2003年3月1日(土)〜3月24日(月) |
会場 |
せんだいメディアテーク6階ギャラリー
仙台市青葉区春日町2-1 |
休館日 |
会期中無休 |
開館時間 |
10:00〜19:00(入館は18:30まで) |
観覧料 |
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当日 |
前売 |
一般 |
1,000円 |
800円 |
高校・大学生 |
800円 |
600円 |
小・中学生 |
600円 |
400円 |
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主催 |
河北新報社、TBC東北放送、共同通信社 |
問い合せ |
河北新報社事業部: 022-211-1332 |
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