西本願寺展　御影堂平成大修復事業記念
西本願寺は、浄土真宗本願寺派の本山として多くの信仰を集め、壮麗な近世寺院建築ならびに、諸堂を飾る障壁画をはじめとする絵画、さらに書跡や工芸などの各分野にわたる多数の貴重な文化財を所蔵しています。平成６年には世界文化遺産に登録され、現在、宗祖親鸞聖人像が安置される御影堂（重要文化財）の大修復事業を進めています。
「西本願寺展」は、この御影堂平成大修復事業を記念して開催するもので、西本願寺の所蔵品とゆかりの文化財が一堂に会することは、東京でははじめてです。「鏡御影」（国宝）や「慕帰絵」（重要文化財）をはじめとする貴重な作品が出品されます。なかでも「本願寺本三十六人家集」（国宝）は、王朝文化の粋を結集したもので、極めて重要な作品ですが、今回、展示期間を三期に分けて、史上初の全冊公開が予定されています。西本願寺の文化財に身近に接することのできるこの貴重な機会を是非お見逃しなく。

韓国国立中央博物館所蔵　日本近代美術展
韓国の朝鮮王室（李王家）が所蔵していた「幻の日本美術」が、ついに芸大美術館で初めて公開されることになった。横山大観・鏑木清方・前田青邨・土田麦僊・堅山南風ら巨匠たちの第一級作品。これらを戦後半世紀以上も一貫して保存につとめてきた韓国国立中央博物館は、昨年の秋にソウルで一般公開し、好評を博した。
今回日本で公開されるのは、約200点の日本近代美術作品のうち、日本画45点、工芸25点のあわせて70点。朝鮮王室によって収集され、戦前はソウルの徳寿宮石造殿で展示されていた。
日本が敗戦し撤退した1945年以降は厳重に保管され、日本の近代美術史を形成する貴重な資料であったにもかかわらず、ごく一部の専門家が戦前に出版された図録で知るのみであった。

遊べや遊べ！！ 子ども浮世絵展
江戸時代は寺子屋での勉学も始まり、「よく遊びよく学ぶ」が広く浸透しました。庶民の「遊び」が豊かに花開いた時代です。本展では、くもん子ども研究所の新収品を中心に、鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳など、当代一流の絵師が子どもの日常を描いた作品や、子どもたちが実際に遊びに使っていた「おもちゃ絵」などさまざまな浮世絵作品により、江戸から明治の遊びの世界を総集するものです。
日本美術を代表する浮世絵の魅力の新たな一面を紹介するとともに、江戸から明治の子どもたちののびやかな姿、伝統的な子どもの遊びを再評価する場になるでしょう。