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村田真 原久子

Shima/Island ハイモ・ツォーベルニク
  10/25〜11/10 重森邸[京都]
 
 
Shima/Island
思い立って重森邸へ。大阪と京都間の距離感というのは、他の地域から来る人にはわかりにくいらしいが、結構近い。バンコクから大阪に来ていたキュレーターのクリッティアさんも京都まで来れて大喜び。重森邸に着いたのは日没の直前。開け放たれた障子の向こうにある庭の石が、真っ白なスクリーンで隠れている。昼間の光で見るとスクリーンに庭石や木々の影が映ったりするらしいので、かなり様子が違うはずだ。もう一度昼間に見てみたい。
[11月9日(金) 原久子]
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ダイムラー・クライスラーグループ アート・スコープ2001
秋山さやか展
11/13〜12/2 代官山ヒルサイドフォーラム[東京]
 
 
秋山さやか展
日本人アーティストを南仏モンフランカンのアーティスト・イン・レジデンスに送り、その成果を東京で発表してもらうプログラム。昨年までスパイラルで行なってきたが、11回目の今年からヒルサイドフォーラムに会場を移した。今年の派遣アーティストは秋山さやか。さやかの名にふさわしく、ささやかな手芸的作品はそれなりに魅力的だが、ホワイトキューブの大きな空間に置くと見劣りがする。たかだか1−2カ月の滞在制作なんだから、もっとちいさな会場でもよかったのに。
[11月13日(火) 村田真]

自分やいっしょに過ごした人の行動の軌跡の記録をドゥローイングや刺繍に残す秋山さやか。南仏の小さな町モンフランカンのアーティスト・イン・レジデンスでの仕事には、町の人との交流の様子や町と本人との距離、そのときの感情が漉いた紙の色や糸の色に表われていた。
[11月13日(火) 原久子]
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Dreamtime in Morishita Studios
  group A:11/16〜18、group B:11/30、12/1〜2 森下スタジオ[東京]
 
 
一足お先にゲネプロを見た。“戦争”をテーマに、戦争を知らない世代のシンガポールの演出家オン・ケンセン、シンガポールと日本のパフォーマー、そして日本のアーティストたちが、互いに意見と交換しワークショップ形式でつくったものだ。観客にも参加してもらいつつプレゼンテーションをする。舞台と客席という区別はない。ほぼ立方体に近い稽古場の中央には鉄条網の柵があり、それを取り囲むロの字型の花道。
Aグループでは、シンガポールから来たシアターワークスのパフォーマー、70年代生まれのグラインダーマン、サウンドはダムタイプの音楽担当をしていた山中透。パフォーマーは頭上のキャットウォークに現われたり、あちこちに登場する。ある場面ではまるでクラブにでもいるような雰囲気にさえなる。いったい本番の3日間のプレゼンテーションはいかなるものになるのだろうか。

[11月14日(水) 原久子]
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国際シンポジウム「アーティスト・イン・レジデンス:パートナーシップの構築をめざして」
  11/15 国際交流基金国際会議場[東京]
 
 
国際交流基金主催のアーティスト・イン・レジデンスをめぐるシンポジウム。原久子の出演する午前の部はすっとばし、午後から参加。ベルリンのベタニエンを創設したミヒャエル・ヘルターによる基調講演は、アートやアーティストは政治的・社会的存在であるとの前提に立った発言で、説得力があった。続くパネルディスカッションでは、イギリスとカナダのレジデンスのディレクターと、レジデンス経験のあるアーティスト3人が加わり、レジデンスの必要性や相互のネットワークづくり、経済的問題などに踏み込んだ。それにしても、カナダのディレクター(キャサリン・リーゾナー)も3人のアーティスト(ナターシャ・ニジク、タクシナー・ピピトクル、もとみやかをる)もモデレーター(熊倉純子)も女性が占め、これを企画した交流基金の職員も女性であるのは、けっこうアーティスト・イン・レジデンスの本質を突いているのかも。
[11月15日(木) 村田真]
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アーカスプロジェクト2001
  4月〜2002/3月 アーカススタジオ[茨城]
 
 
前日のシンポジウム参加者とともに、茨城県守谷町で行なわれているアーカスへ。今年はアメリカ、台湾、フランス、日本、インドネシア、タイのアーティスト6人が滞在制作。手の平サイズの絵を描くジェームズ・シーハン(米)と、ファッションデザイナーから端切れをもらって作品にするニコラ・フロック(仏)がおもしろい。うーむ、なぜか私の趣味は欧米に偏ってしまう。夜はナディッフで座談会があるため、みんなで昼飯をとったあと、もとみやかをるとそそくさと退場。もしもし、食い逃げですよ。
[11月16日(金) 村田真]
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Book in Progress座談会
  11/16 ナディッフ[東京]
 
 
川俣正の『Book in Progress』を開催中のナディッフで、川俣と水戸芸術館学芸員の森司と座談会。ぼくがいちおう司会で、これは1週間後の「川俣講座」の予行演習みたいなもの。「Book in Progress」展や「デイリーニュース」展を導入として、美術館の中でやることと外でやることの違いなどについて語る。結局、中だろうが外だろうが大した違いはないとの結論。
[11月16日(金) 村田真]
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