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村田真 原久子

美術館の遠足5/10
11/23 西宮市大谷記念美術館[兵庫]
 
 
美術館の遠足01
美術館の遠足02
10年間、年に1回1日だけ、西宮市大谷記念美術館全館を用いて、藤本由紀夫の作品を展示する企画。5回めの今年は、ちょっとこれまでと志向を変えて、一室以外は学芸員に展示を任せたという。藤本氏自ら展示した一室というのは、普段は展示室としては使用しないバックヤード。トークのゲストは小説家・嶽本野ばら。今年の藤本由紀夫ファン感謝祭も無事終了。
[11月23日(金) 原久子]
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stay with art 〜眺めのいい部屋〜
11/23〜25 HOTEL T'POINT[大阪]
 
 
stay with art 〜眺めのいい部屋〜
一部屋ずつインテリアの違うホテルの部屋。森村泰昌など12組のアーティストが、一つの部屋をまるごと作品にしてゆく試みだった。木村友紀の《アンネ・フランクからの質問:あなたは無人島にいても今日着る服を選ぶ?》がもっとも印象的。ベッドの下には、ごそごそ這いずっている少女の映像がプロジェクションされている。よく見ていると彼女が次々と服を替えているのがわかる。
[11月23日(金) 原久子]
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3days 川俣講座
  11/23〜25 水戸芸術館現代美術ギャラリー[茨城]
 
 
「川俣正デイリーニュース」展に合わせて企画した、川俣正を知るための3日間のワイド講座。初日は私が前座を務め、藤枝晃雄さんが川俣の芸術性について語り、安斎重男さんが豊富なスライドをもとに初期からの活躍ぶりを紹介。2日目は、川俣のアシスタントとして出発したPH スタジオ、フランス大使館の文化担当エマニュエル・モンガゾンさん、「さんまのスーパーからくりTV」でおなじみの加藤淳さんらが、「アートレス」の視点からそれぞれの川俣体験を語った。3日目は、福岡の山野真悟さんが川俣との出会いからミュージアム・シティ・プロジェクトを組織するまでを話し、小池一子、芹沢高志、森司、川俣正によるディスカッションで閉幕。私は22日の夜に水戸に入って毎晩ゲストにつきあい、26日の朝ようやく解放されるというハードな日々でした。途中24日にいったん家に戻ってみるとだれもいない。あとで聞いたら温泉旅行に行ってたんだと。
[11月23日(金)〜25日(日)) 村田真]
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田中隆博展
  11/24〜12/■ 児玉画廊[大阪]
 
 
田中隆博展
一室めは、額縁にはいったリトグラフを床に立て掛けるように展示している。一見モノクロの写真プリントように見える作品。工事現場の地面だけが感情をいっさい排除し、たんたんとおさめられている。養生のための鉄板が無造作にズレていたりする場面。突き放すでもない対象のとらえ方。二室めは、まぶしいほど白い部屋に、鍵穴の写真とドアノブの写真などがハードな鉄のフレームに囲われて掛かっている。ブレている写真に、時を感じる。
[11月24日(土) 原久子]
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社員の絵画と盆栽展
  11/23〜26 上野駅構内[東京]
 
 
水戸からの帰りに上野駅で見かけたJR東日本の社員による展覧会。大阪の加藤義夫氏と5分ほど鑑賞する。絵画と盆栽の合同展というのもスゴイが、自分たちの作品をお客さまにお見せしようという勇気というかサービス精神というかゴーマンさというか、もアッパレ。
[11月26日(月) 村田真]
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代官山インスタレーション01
  11/23〜12/16 代官山界隈
 
 
代官山インスタレーション01
代官山界隈のビルや空地に、公募で選ばれた7組の作品を設置。このうちバス内に表示される作品を除いて6点を見た。おもしろいのは、すべてビルの壁やロッカーの扉など垂直面を使っていること、そのいくつかは、色を媒介に通行人に参加してもらうインタラクティヴなインスタレーションだったこと。これが「代官山インスタレーション」の傾向と対策だ。そのなかでひとつだけ異色だったのは、代官山に店を出す初老の男を主人公に、彼の人生ドラマを写真や映像で組み立てた稲垣立男の作品。目のつけどころはいいんだけど、屋内の壁面を使った展示がフツーすぎる。
[11月28日(水) 村田真]
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『花子』試写会
  11/28 映画美学校
 
 
『花子』試写会
今春、O美術館の「20世紀アートのエネルギーをみる」に、晩飯のおかずを畳に並べた作品(?)を出していた今村花子。彼女の生活を追った佐藤真のドキュメント映画だ。野獣のような花子を見てると、にこちゃんを思い出した。にこちゃんも20年後には花子のような芸術家になっているだろうか。その花子とタメはるのがとーちゃんとかーちゃん。かーちゃんは自分の娘の常軌を逸した行為を、なんの屈託もなくおもしろがれる人。いってみれば花子の応援団長。このかーちゃんがいたからこそ「おかず」の作品は続いているのだ。一方、とーちゃんは一見フツーだが、新聞を切り抜くシーンで異常なまでの神経質な面がかいま見られる。
[11月28日(水) 村田真]
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小泉俊巳展
  11/26〜12/8 ギャラリー山口[東京]
 
 
血の色をした液体の流れるチューブが葉脈状に広がったり、お椀を4つ重ねたような彫刻につながったり、地下の造花畑にまで伸びていったり。意味づけするといかにもクサそうだし、意味づけしないとなんとなく宙ぶらりんな、困った作品。
[11月28日(水) 村田真]
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