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戸谷成雄新作彫刻展 |
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11/16~12/15 ライスギャラリー[東京] |
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佐賀町の大きな空間にどーんと1点、大作が横たわっている。立方体の角材を刻みに刻んで、なにか得体の知れない海中の軟体生物が体内と体外を反転させたみたいな、気色の悪い造形。ここまで心のヒダに引っかかってくる彫刻なんて見たことない。
[12月15日(土) 村田真] |
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桑原正彦展 |
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12/7~28 小山登美夫ギャラリー[東京] |
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戸谷さんの作品を見たあとではなんとも頼りなく映ってしまうペインティング。
[12月15日(土) 村田真] |
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額田宣彦
-仮説の宇宙- |
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12/1~22 ギャルリー東京ユマニテ/エキジビション・スペース |
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例の「ジャングルジム」から発展させた絵画作品。出品作のほとんどがキャンヴァスではなくフラットなパネルに描かれているせいか、絵画というより図表化の印象が強く、このまま版画かグラフィックに突き進んでいくのではないかと懸念される。というのは私の版画やグラフィックに対する偏見以外のなにものでもないが。
[12月15日(土) 村田真] |
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横湯久美展 |
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12/10~15 コバヤシ画廊[東京] |
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写真と年譜により祖母を追憶する作品。展示がすっきりしすぎてあまりに「作品然」としてしまい、おばあちゃんがダシに使われてるみたい。おそらく祖母の存在と彼女への思いはもっと複雑なはずなのに、作品化の手続きはありがちな現代美術の作法にのっとって処理されているので、作者とおばあちゃんの悲鳴(つぶやきかもしれない)が聞こえてこないのだ。とはいえ可能性を感じさせる作家。
[12月15日(土) 村田真] |
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life/art
'01 |
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11/1~12/23 資生堂ギャラリー[東京] |
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これは以前ここで開かれていた「現代工藝展」を発展させたもので、純粋造形化する「工芸」と生活や社会に近づく「美術」のあいだに、新たなジャンル「life/art」を想定し、その可能性を探ろうという企画。コンセプトはおもしろいけど無理がある。でも優れた作品はコンセプトなんか超えちゃうんだよねー。隣接するビルとの隙間に設置した中村政人の「トコヤマーク」からは、どうひねっても「工芸」なんて言葉は出てこない。ほかに今村源、金沢健一、須田悦弘、田中信行の出品。
[12月15日(土) 村田真] |
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川島慶樹個展「みんな男になる」 |
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12/17~26 番画廊[大阪] |
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シャンプーを入れるためのこんなに大層でちょっとHな彫刻をつくるような作家はこれまでに見たことがない。「みんな男になる」というタイトルがあって、この形なんだから、それは誰にでもわかるんです。で、作品についたタグを読むと、さらになるほどと納得。蛇口の把手のようなボタンを押すとほんとうに白いシャンプー液が先の管から出たということなので、なぜ押さずに帰ってきてしまったのか、悔やまれる。が、イスも兼ねるとはいえど、こんなシャンプー容器がお風呂にあると邪魔かもしれない。
[12月18日(火) 原久子] |
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