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コーポレート・アート展 |
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11/10~12/24 Bunkamuraザ・ミュージアム[東京] |
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吉野石膏の企業コレクション展。ミレー、ピサロ、モネ、ルノワール、ヴラマンク、ユトリロ、ローランサン、シャガールと日本人好みの近代絵画ばかりを、しかも質を度外視してよく集めたもんだ。よく集めたもんだが、これで1200円もの入場料をとるとは、なにが「コーポレート・アート」だと言いたい。
[12月19日(水) 村田真] |
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さかぎしよしおう展 |
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12/4~22 ギャラリエ アンドウ[東京] |
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磁器に使う土を水に溶いて、そのしずくを積み重ねて円筒形や直方体にした小さな作品。上から見るとまるで綿棒みたい。素材を砂糖にかえて王冠のかたちにしたら西山美なコになる。
[12月19日(水) 村田真] |
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瀧口修造の造形的実験 |
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12/4~2002/1/27 渋谷区立松涛美術館[東京] |
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オートマティズム、デカルコマニー、バーント・ドローイング(焼きこがし)など、ほとんどの作品は偶然にできた造形からなる。てゆーか、「作品」「造形」以前のお遊びみたいなもんですか。やっぱ瀧口さんてディレッタントだったんですね。特別展(富山近美からの巡回だが)なのに入場料は「コーポレート・アート展」の4分の1の、たった300円。なんでこんなに安いの? まさか美術館側もこんな作品じゃカネとれないと判断したのでは。
[12月19日(水) 村田真] |
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森村泰昌のセルフポートレイト フリーダからの贈り物 |
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12/22~2002/2/17 KPOキリンプラザ大阪 |
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すでに東京での展覧会で作品は観ていたが、品よく落ち着いた原美術館の建物と、道頓堀の橋詰めにあるこの空間とでは、見え方が違う。こうも違うものかと驚いた。キリンプラザは現代の大阪を象徴する建物のひとつだが、商業空間的な匂いのするこの建物のほうが、作品が生きてくる、というかピッタリとはまっている。映像作品は機材などの関係で、クリアで立体感があるし、サウンドもスピーカーの数が多く、完成度が増している。オープニングに現われていた森村自身も大いに満足げだった。
[12月21日(金) 原久子] |
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鴻池朋子+岩井俊雄「年末ギ・ガトーク!」何があるの?絵の中のそのまた向こう |
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12/22 fujikawa gallery/next[大阪] |
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第2部の鴻池 v.s. 岩井対談では、この2人がそれぞれにどうしてこんな作品をつくるに至ったのかが、よくわかるトークショーであった。鴻池さんの“ム-ミン秘話”や、岩井さんの“工作ブック”にはオーディエンスもすっかり引き込まれていた。第1部は鴻池さんに私めが質問をするというような設定で、お互いに初めて会ったために、やや緊張気味で彼女の持ち味の良さを引き出せずに、かなりサムイ場面もあり反省することしきり。聞きたいことが沢山ありすぎて、原久子が迷走してしまったという感じでした。鴻池さんの絵本『みみお』はうちの5才の甥・ケンタロウもお気に入りで。ときどき思い出しては「みみお今頃なにしてるかな?」「あのナイフどうなった?」ときくのである。
[12月22日(土) 原久子] |
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日仏現代美術展 |
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12/17~24 旧小西邸・ギャラリーほそかわ[大阪] |
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ボンド(接着剤)の製造で知られる化学製品メーカーが所有する旧小西邸で、ボンドを作品に使う松谷武判の作品が展示された。旧小西邸は黒い壁と塀に覆われた大阪の商家だ。この大きくて立派なお屋敷の前を幾度となく通っていて、いつも中の様子が気になっていた。隣の三越の白い近代的なビルと、新しく建てた小西の本社ビルに挟まれて建つこの気になり続けていた建物に入れる日がこんなかたちで来ようとは思いも寄らなかった。松谷武判、田口梅屋、ポントロー、堀尾貞治らがこの建物で展覧会を開いた。欄間や建具などの隅々にまで意匠を凝らした建物はそれだけでも十分楽しめたが、もちろん展覧会も成功した。
[12月23日(日) 原久子]
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扇千花 |
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12/17~23 画廊編・ぎゃらりかのこ[大阪] |
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千日前のいまやフーゾク店や飲み屋が並ぶ一角に、昔ながらの情緒を残すしもたやをそのまま使った画廊は1階と2階で名称が違う。地下鉄で2駅乗ればいいだけの場所なのに、はじめてこの画廊に行く。1階は土間を使い、2階は畳敷きの和室が展示室となっている。扇は両方のスペースでそれぞれ異なる作品を出していた。共通するのは「影」を用いたこと。一歩画廊のなかに入ると、下界ともいうべき外の世界とは別な時空があった。
[12月23日(日) 原久子] |
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