村田真 原久子
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須田悦弘、中村哲也
手の好き間
やなぎみわ
リクリット
・ティラヴァーニャ展、
レイモンド・ペティボン展
ニューフェイス
マラガ散歩
「夢のしずく」岡上淑子展フォト・コラージュ
清原司都子
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須田悦弘、中村哲也 手の好き間
4/20〜6/23 メゾンエルメス[東京]
須田悦弘と中村哲也の作品はまったくテイストも手法も異なるが、どちらも寸分のスキもないパーフェクトな作品に息を飲む。こんな機会でもないと入らないエルメスの店内は満員。もう少しギャラリー・スペースに人が流れてもいいのでは、と思ったりして。
[6月16日(日) 原久子]
やなぎみわ
6/4〜7/14 資生堂ギャラリー[東京]
「Grand-mother」シリーズから今回は「Grand-doughter」へ作品が移行。映像で流れているのはさまざまな人種の年輩女性たち。カメラを正視してビデオにおさまっている。彼女たちはいずれも少女時代の日常やそのなかでの事件を通して、自分のお婆さんの思い出を話してゆく。スピーカーから流れる話し声は日本人の少女の声をかぶせている。
[6月16日(日) 原久子]
リクリット・ティラヴァーニャ展、レイモンド・ペティボン展
5/25〜8/15
東京オペラシティアートギャラリー
[東京]
東京オペラシティアートギャラリーでは開館以来これまで毎回グループ展の企画をしてきたが、今回ははじめて2人のアーティストのそれぞれの個展を同時開催というかたちで開催。リクリットはさまざまな料理のロウ細工を長いテープルに並べ、ロウ細工がつくられる工程を映したビデオを上映。一方、昨年ロンドンでの個展を見て以来すっかり私もファンになったレイモンド・ペティボン展は、充実のラインナップでの展示にまだオマケが。6月末に本人が会場の30mの壁に直接ペインティングしたという。また見に行かなくては。
[6月16日(日) 原久子]
ニューフェイス
4/26〜6/16
ICC
[東京]
古池大介の作品に出合ってから5年以上たつかもしれない。キリストや天使など複数のイコンをモーフィングさせてゆくもので、小さな机の上の額縁の中の映像がゆっくりとではあるがどんどん形を変えていった。久しぶりに見た彼の作品は高さが5m以上ありそうな左右の壁に、片方には短い物語を、もう一方には映像を流していた。小高い山がまるで呼吸でもするかのように蠢いていた。物語りのマジックによって、姿を少しずつ変えてゆく傾斜にさまざまな想像を加えていくことができた。今回のニューフェイスの中でもっとも印象に残ったのが彼の作品だったのは、前から彼を知っていたということとは何ら関係のないことだと思う。
[6月16日(日) 原久子]
マラガ散歩
ピカソが生まれたアパート、洗礼を受けた教会などをたずねて、あわただしく空港へ。結局マラガはただピカソが生まれたというだけの街。パリのシャルル・ドゴールで帰国組と分かれて、ぼくらは「ドクメンタ」めざしてフランクフルトへ。産経新聞の渋沢和彦さん、毎日新聞の石川健次さん、『美術手帖』の川出絵里さん、キュレーターの東谷隆司くん、コーディネーターの内田真由美さんの6人だ。フランクフルト到着が夜10時ごろ。ホテルの近くでビール飲んで寝る。
[6月17日(月) 村田真]
「夢のしずく」岡上淑子展フォト・コラージュ
6/17〜29 The Third Gallery Aya[大阪]
1928年生れの岡上のフォト・コラージュは1950年代の6年間ほどのうちに制作されたものだ。「Life」等の写真雑誌を切ってつくられた作品だという。薄く光りの差す林に、額に十字架をつけた女性の顔がパラシュートをつけて宙に浮いている。そして、黒い猟犬をつれた頭のないコート姿の女性の背後に銃を肩に下げた頭のない兵士が5人立っているイメージのものが「沈黙の奇蹟」という静かだが力強い作品だ。この作品が一番好きだと会場で声に出して云ったのは、岡上さんが聞いていたかどうかはわからないが、そう云わずにはいられなかったからだ。
[6月17日(月) 原久子]
清原司都子
6/17〜22 Oギャラリーeyes[大阪]
最近、見ている作品で気になってしまうものの図柄が「浮く」という状態に関連のあるものだということに気づいた。この清原の作品も同じくそうだった。
[6月17日(月) 原久子]
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