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レオン・スピリアールト展 |
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4/9〜6/6 ブリヂストン美術館[東京] |
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「安藤忠雄建築展」を見ようと東京ステーションギャラリーに行ったら、連休初日ということもあってか長蛇の列。あっさりあきらめて東京駅の反対側に出ると、京橋から日本橋にかけての中央通りに「レオン・スピリアールト展」の艶かしい藤色のバナーがはためいてる。恥ずかしながらぼくはこの画家のことを知らなかった。でも展覧会を見て、知らなくてもよかったと思った。彼は20世紀初頭のベルギーを舞台に活動した、世紀末的退廃趣味とシュルレアリスム的な幻想性をあわせもつ画家。作品のほとんどは紙に水彩や色鉛筆で描かれてるせいもあって、どうもイラストにしか見えない。
[4月26日(土) 村田真] |
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大胆不敵 |
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4/21〜5/3 藍画廊[東京] |
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内田かんぬ、佐藤梨香、綿引展子の3人展。それぞれキャリアも美学も違うが、ごく大ざっぱにいえば似たり寄ったりで、どこが「大胆不敵」なのかわからない。だから大胆不敵だったりして。
[4月26日(土) 村田真] |
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どうぶつ美術園 |
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3/29〜6/15 三の丸尚蔵館[東京] |
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コレクションのなかから動物を描いた作品、作品に表われる動物をクローズアップしたもの。岩佐又兵衛の《小栗判官絵巻》をはじめ、円山応挙や長澤芦雪らの絵画、高村光雲の《猿》、印籠、根付、セーヴル焼、タンザニアの瓢箪壷までなんでもあり。作品としては見ごたえあるけど、「動物」のテーマは凡庸でものたりない。若冲の《動植綵絵》も入ってないし。どうせ会場が狭くて3期に分けるんだから、「家畜」とか「爬虫類」とかもっと細分化してもよかったような気がする。
[4月30日(水) 村田真] |
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小谷野夏木展 |
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4/28〜5/10 Space Kobo & Tomo[東京] |
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目の覚めるようなというほどでもないが、けっこういいじゃん的絵画。舟越桂が「言葉にすることは難しいけれどなんかいいでしょ?って感じ」と的確(?)に評している(『美術手帖』2003年5月号)。これから「VOCA展」とかにも引っぱり出されるんだろうなあ。
[4月30日(水) 村田真] |
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鯨津朝子展 |
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4/18〜5/3 東京日仏会館エントランス[東京] |
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コンクリート打ちっぱなしのエントランスロビーに、木炭の線描が壁を超えて走る走る。といっても壁面に直接ではなく、礼儀正しく薄い和紙を貼ったうえにではあるが。会期中せっせと制作し、本日パーティー、明日には撤去だ。パーマネントの作品を見たい人は、桜木町の横浜にぎわい座へ。
[5月2日(金) 村田真] |
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舟越桂展 |
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4/12〜6/22 東京都現代美術館[東京] |
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にこちゃんに「木場公園に遊びに行こう」といって連れ出し、木場駅で舟越桂のポスターを見せたら意外にも興味を示さず、結局ひとりで見る。連休とあってかなりの人出だが、舟越展に人が多いのは致命的である。彫刻と観客の区別がつきにくくなってしまうからだ。展示は1979〜80年の初期から2003年の最新作まで木彫41点に、ドローイング約20点。最新作はヒョータンみたいなかたちから長い首が生えたりしてケレン味たっぷり。このケレン味はどこか暗黒舞踏の匂いがするし、その形態は意外とハンス・ベルメールの人形に近いかも。そういえば暗黒舞踏はベルメールを参照していたし、舟越にも舞踏からインスピレーションを得た作品がある。つながっているのだ。
[5月3日(土) 村田真] |
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高橋淑人展 |
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5/6〜24 東京画廊[東京] |
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パネルに紙を張って絵具を何層にも重ね、深みのある色彩と質感を出している。その仕上げは工芸的といえるほど。しかし、四角い平面の工芸というのもなんの役にも立たなくておもしろいかも。もっとも絵画だってなんの役にも立ちませんが。
[5月7日(水) 村田真] |
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椿会展2003「小品考」 |
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4/8〜5/25 資生堂ギャラリー[東京] |
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児玉靖枝は狭い通路と階段の壁に絵を並べ、世良京子はコーナーに絵を不ぞろいに配置し、青木野枝は鉄のテーブルに使い古した石鹸を重ねている。堂本右美は、ピンクがかった背景に手指を黒い輪郭で描いた絵を9枚並べて、これが妙にエロチック。少し引いて見たら、9枚全体で顔になっていた。単なる小品展に終わらず、それぞれ小品インスタレーションを構築している。
[5月7日(水) 村田真] |
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