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垣谷智樹「ファントムえもん」 |
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5/10〜6/7 児玉画廊[大阪] |
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正方形の110cm角の紙に描かれたドローイング。それぞれにどんなメッセージがあるのかは謎だが、想像をかきたててくれる要素がいずれも含まれている。並んでいるものをつないで物語を完成させるには難しいが、狐の顔面の毛皮など動物の毛という物理的な共通項がある。第2室のビデオはポルトガル語の響きが詩的なリズムをつくり出し、コーナーを分け合った壁に直接描いたドローイングと緊張感のある調和が作り出されている。3つの展示室をすべて歩いてもつかみどころが見当たらないが、死角になったところにあって振り向くと消えてゆく、やっかいなものが漂っている。
[5月10日(土) 原久子] |
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ヤノベケンジ-MEGALOMANIA-展 (coming
soon!) |
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8/2〜9/23 国立国際美術館[大阪] |
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来年、万博公園から移転してしまう国際美術館。ここでヤノベケンジの個展が予定されている。最近とうとう解体されてしまったエキスポタワーの残骸ともいえるパーツを許可を得て新作に用いるということで、保管していた国際美術館からこの朝運び出された。
[5月10日(土) 原久子] |
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石原友明展 SCOTOMA |
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5/9〜6/14 MEM
Inc.[大阪] |
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新作では電子顕微鏡を用いた写真は、石原のライフワーク的作品ともいえるセルフポートレイト。身体の一部もこんなに拡大されては、どこを撮ったものなのかはわからない。だが、今回も「みること」「みられること」を意識させる作品づくりになっている。学生時代から今日迄の作品のスライドレクチャーと、椹木野衣とのトークもこの日あった。
[5月11日(日) 原久子] |
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小瀬村真美展 |
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5/12〜18 フタバ画廊[東京] |
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かごに入ったオレンジや、テーブル上のレモン、ティーカップ、花などが長時間録画でしだいに崩れていく映像。構図はカラヴァッジョ風。静物画が「still
life(静かな生)」と「nature morte(死んだ自然)」という正反対の意味をあわせもつことを思い出させる。でもそれだけじゃかつての実験映画と変わらない。そこで最後に画面がシラけて、だれかが前を横切っていく。ちょっとうならせる終わり方。
[5月12日(月) 村田真] |
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浜田涼展 |
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5/12〜17 藍画廊[東京] |
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ボケた写真をボケボケにプリントアウトして、そのうえに半透明のペーパーを2枚重ねたボケボケボケの作品。ボケた頭にはちょうどいいわい。
[5月12日(月) 村田真] |
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伊藤龍彦展 |
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5/12〜17 ギャラリー山口[東京] |
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一見フォトリアリズム風の夜景だが、よく見ると公募団体展風のテクスチュアだったりして、なんかヘンな絵。
[5月12日(月) 村田真] |
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安部義博展 |
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5/12〜17 ギャラリー山口[東京] |
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白内障にかかった晩年のモネが梅雨の季節に来日し、振える手でホルベインの絵具を使って日本の池を描いたらきっとこうなるんじゃないか、という絵。
[5月12日(月) 村田真] |
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真島直子展「地ごく楽」 |
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5/12〜31 art space kimura ASK?[東京] |
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ムサビのαMプロジェクト、京橋に場所を移しての第1回展。真島さんは最近ドローイングばかり発表していたが、今回は昔ながらの「ニュルニュルニョロニョロ」系の立体が中心。真島歴の浅いぼくなどは、すっかりドローイングに専念しているのかと思ってたら、そうではなく立体がメインなのに見せる機会がないというか、気持ち悪がってどこも発表させてくれないだけなのだそうだ。初日の今日は秋山祐徳太子との対談があって、ふたりとも話術が巧みでサービス精神も旺盛なので楽しませてくれた。会場には60年代型前衛の姿もちらほら見られたが、真島さんも登場する秋山の『泡沫傑人列伝』を読むと、ほんと60年代はムチャクチャでいい時代だったんだなとうらやましく思う。真島さんはたぶん、その60年代型作家たちのアイドルだったんだろう。
[5月12日(月) 村田真] |
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