『絵画・写真・映画』ラースロー・モホイ=ナジ
- Malerei, Fotografie, Film(独), László Moholy-Nagy
- 更新日
- 2024年03月11日
1925年に刊行された、ラースロー・モホイ=ナジによる著作。バウハウスが刊行した「バウハウス叢書」の第8巻として刊行された。視覚の新技術であった写真や映画というメディアに着目し、写真を「光の造形」と、写真の延長である映画を「動く光の造形」と捉え、絵画の延長線上にある「光」や「空間」、「運動」を表象する新たなる造形言語として、そのメディアとしての可能性を強調した。実際、自らを画家と自己規定していたモホイ=ナジは、写真や映画の制作にも携わり、この著作は視覚の新メディアについての理論書という側面のみならず、新しい芸術の実践の書という側面もあることに注意する必要がある。
補足情報
参考文献
『絵画・写真・映画』,ラースロー・モホリ=ナジ(利光功訳),中央公論美術出版,1993