アートスケープ since 1995

日本の文化を世界へ紹介し、国際的な文化交流事業を行なう専門機関。1972年に外務省所管の特殊法人として設立、2003年に独立行政法人となる。日本国内に東京本部と京都支部、日本語国際センター、関西国際センター、海外21カ国に22の拠点を持つ。主な活動として、（１）文化芸術交流、（２）海外における日本語教育、（３）日本研究・知的交流、が挙げられる。具体的には、展覧会や舞台公演の企画および資金援助、国際会議の開催、海外の芸術家の招聘、交流事業や研究機関への助成、日本語能力試験などを行なっている。（１）の文化芸術交流の分野では、美術、音楽、演劇、文学、映画、ファッション、生活文化まで日本文化を幅広く海外へ紹介し、交流の場やネットワーク作りに尽力している。国際展の草分け的存在であるヴェネツィア・ビエンナーレ（イタリア）にも毎回出展している。最近の事例では「ヨコハマトリエンナーレ2011」における関連プログラム開催への協力、「新次元　マンガ表現の現在」展（2010-11、日本ほかアジア巡回）の開催、「日独交流150周年記念　北斎」展（2011、ベルリン）の開催などが挙げられる。国際交流基金が運営するウェブマガジン『をちこち』は、同基金の活動や国際文化交流に関する情報を提供している。