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コーポレート・ギャラリー

Cooperate Gallery
更新日
2024年03月11日

企業によって運営されているギャラリーのことで、コーポレート・アート(企業が主導する芸術活動)のひとつと考えてよいだろう。企業によるギャラリー運営の場合、当然のことながらその業種と関連する美術分野に対する支援というかたちで行なわれる。例えば、富士フィルムが「フジフイルムスクエア」を運営しているが、ここでは約50年にわたる歴史をもつフォトサロンや写真歴史博物館などを備えている。ここではアマチュア、プロ問わずさまざまな展覧会が開催され、その他にも写真に関するあらゆる側面をフォローすることで、写真文化を発信、支援する施設として機能している。また、リクルートはさまざまなメディアで届ける情報提供ビジネスに関連して、グラフィックデザイン、写真、イラストレーションなどヴィジュアル関連の文化事業を支援するため、「クリエイションギャラリーG8」と「ガーディアン・ガーデン」の二つのギャラリーを運営している。前者では、ヴィジュアル分野で活躍するアーティストやクリエーターを紹介する展覧会を開催、後者では、若いクリエーターの活動支援や新しい才能を発掘すべく公募展を開催するなどしている。このような企業によるギャラリー運営は、経済状況によって運営が左右されるという問題点をはらんでいるものの、企業PRの枠を飛び超え、美術館やアート・ギャラリーなどとともに美術の活性化に新しい局面をもたらすものとして注目・期待されている。

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