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ジャパニメーション

Japanimation
更新日
2024年03月11日

日本製アニメーションの総称。もとは「Japan」と「animation」を合成した英語。日本では1990年代後半から、文化批評や行政などで、和製アニメーションを日本の新しい文化的アイデンティティ、有望なコンテンツ産業として取り上げる言説が多く現われ、このなかでしばしば「ジャパニメーション」の語が用いられた。95年の『キネマ旬報』での「ジャパニメーション・スプラッシュ!」特集、96年の『ユリイカ』での「ジャパニメーション!」特集は典型的な事例といえる。また97年には、文化庁長官の私的諮問機関である文化政策推進会議が報告「21世紀に向けた新しいメディア芸術の振興について」を発表し、日本製アニメーションは「世界中で『ジャパニメーション』と呼ばれ、高く評価されるに至っている」とした。しかし2000年代後半には日本での「ジャパニメーション」の用例は減っている。アメリカでは60年代から和製アニメーションの輸入が行なわれ、絵のみを日本で下請製作した日米合作作品や、アメリカでの大幅なローカライズ(編集・改変)を経た日本のオリジナル作品が、しばしば暴力描写や性描写に対する批判・規制を受けながら、テレビ放映やヴィデオを中心に流通していた。80-90年代になると、Transformers、Voltron、Robotech、Akira、Legend of the Overfiend、My Neighbor Totoro、Dragon Ball Z などが人気を集めるようになるが、そうしたなかですでに80年代には「Japanimation」の語が用いられていたとされる。98年からテレビ放映された『Pokémon』の成功以後は、日本製アニメを指す語として「anime」が一般的な語となっている。

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参考文献

『アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか?』,草薙聡志,徳間書店スタジオジブリ事業本部,2003
『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』,大塚英志、大澤信亮,角川書店,2005
『ユリイカ』1996年8月号,特集=ジャパニメーション!,青土社
My reality: contemporary art and the culture of Japanese animation,Jeff Fleming,Susan Lubowsky Talbott and Takashi Murakami,Des Moines Art Center,2001