デコラちゃん
- Decora Chan
- 更新日
- 2024年03月11日
1998年春頃から原宿を中心に急増したファッション・スタイルで、ピンクなどの派手な色使いや少女っぽさ、「デコラちゃん」の由来でもあるデコラティヴ(装飾過剰)なアクセサリーが特徴。ストリート・スナップ雑誌の嚆矢である『FRUiTS』(ストリート編集室、1997年創刊)にも、原宿界隈の「デコラちゃん」たちがたびたび掲載された。代表的なブランドは95年に原宿にオープンした、増田セバスチャンがディレクターを務める6%DOKIDOKI(ロクパーセントドキドキ)。その後、いったん数は減ったが、原宿では2010年にかけて再び増え始め、10年2月6日には「90年代の様に活気が有りファッションもカラフルを蘇」らせたい、「暗い色が溢れて絶望的な今の原宿の状況を変えた」いという主催者・美岳の呼びかけに応えた「デコラちゃん」たちによるイヴェント「原宿☆革命」が開催され、40名以上の「デコラちゃん」スタイルの男女が集まった。このように、「デコラちゃん」は90年代原宿を象徴するもののひとつとしても認識されている。
補足情報
参考文献
『ファッションビジネス用語辞典 改訂版』,ファッションビジネス学会,文化出版局,2006
『毎日新聞』1998年8月12日朝刊,「流行のへそ ピンク一色・少女を装う“デコラちゃん”たち」,高橋牧子