土方巽アーカイヴ
- Hijikata Tatsumi Archive
- 更新日
- 2024年03月11日
慶應義塾大学アート・センターが1998年に設立した現代芸術に関する研究アーカイヴのひとつ。1996年から同センターによって行なわれてきた「ジェネティック・アーカイヴ・エンジン」プロジェクトをその発端とする。日本におけるダンス分野のアーカイヴ活動としては先駆的な場所であり、土方を中心とした舞踏研究の国際的な情報受信と情報発信のセンターとなっている。土方巽記念資料館(アスベスト館)が所蔵していた一次資料の寄託をベースに、中谷忠雄の約4,000点の写真資料、和栗由紀夫の舞踏譜に基づく「動きのアーカイヴ」の記録映像、小林嵯峨、和栗由紀夫、山本萌らが寄託した舞踏譜・舞踏ノートなどが収集されている。また、土方巽の振り付けや本人の踊りを収録した記録映像の上映会、室伏鴻、和栗由紀夫+好善社らによる舞踏公演も頻繁に行なわれてきた。そのほか『〈バラ色ダンス〉のイコノロジー──土方巽を再構築する』(2000)『肉体の叛乱──舞踏1968/存在のセミオロジー』(2009)などの冊子を作成している。