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ファッション・ショー

Fashion Show
更新日
2024年03月11日

顧客やメディア、バイヤーを集めて行なわれる新作の発表の場で、ファッションの分野においては最も認知度の高いプレゼンテーションの方法。ファッション・ショーのシステムは、オートクチュールの祖と呼ばれるシャルル=フレドリック・ウォルトが考案した。ファッションの歴史を辿ると、19世紀半ばまでは顧客の要望に従って、仕立屋が衣服を制作するのが主流であったが、ウォルトは自らサンプル(型)を制作し、それを顧客に提示し、注文を受けるというシステムを作り上げた。その際、マヌカン(今でいうファッション・モデル)に服を着せて、店内を歩かせる方法をとったことがファッション・ショーの始まりだとされている。衣服は人間が身に着けることで完成するという考えや、動きを伴うことで衣服の形や生地の質感がわかりやすく、また魅力的に見えることなどもあり、現在でもプレゼンテーションの方法としてファッション・ショーを好むデザイナーは少なくない。オートクチュールとともに始まったことからもわかるように、ファッション・ショーはもともとハイ・ファッションの専売特許のような感があった。だが、近年では東京ガールズコレクションのように、単なる衣服のプレゼンテーションにとどまらず、ひとつのエンターテインメントとして成立していることも特筆すべき現象であろう。

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参考文献

Fashion Show: Paris Style,Gingko Press,Gingko Press,2006