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ユニヴァーサル・デザイン

Universal Design
更新日
2024年03月11日

年齢、性別、人種、国籍、言語、障害の有無などを超えて、すべての人が可能な限り最大限まで利用できるように配慮された、製品や環境デザイン。UDと略す。1980年代にアメリカ、ノースカロライナ州大学のThe Center for Accessible Housing(現在のThe Center for Universal Design)の所長だった、ロナルド・メイスが提唱した概念である。身体に障害のあったメイスは、バリアフリーではなく、できるだけ多くの人が利用可能な製品や空間をデザインすることをユニヴァーサル・デザインと言い、導入を促した。以下の七つの原則を示している。①誰でも公平に使えること ②使い勝手が自由であること ③簡単で直感的に使えること ④必要なことがすぐにわかること ⑤間違いにくく危険がないこと ⑥少ない力で楽に使えること ⑦使いやすいサイズと空間であること。90年代日本においてこの語は流行語のように多用された。ユニヴァーサル・デザイン本来の意味より、一種の社会現象として広まった感が否めない。 

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