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ロサンゼルス・カウンティ美術館

Los Angeles County Museum of Art
更新日
2024年03月11日

ロサンゼルスのハンコック公園の中にあるアメリカ西海岸最大規模の美術館。LACMA(ラクマ)の愛称で親しまれている。1910年創立の歴史科学芸術博物館(現在のロサンゼルス・カウンティ自然史博物館)が母体となり、61年に美術部門が独立、65年に現在地ウィルシャー・ブールヴァードへ移設したのち、91年には隣接する建物を買収して展示面積を拡大した。2010年、レンゾ・ピアノの設計による大規模改修工事によって完成した仕切りのない自然光が差し込む広大な企画展示スペースResnick Exhibition Pavilionや現代美術を中心に展示するBCAM(Broad Contemporary Art Museum)、フランク・ロイド・ライトの弟子のひとりでもあるブルース・ガフ設計の日本美術を展示するPavilion for Japanese Artなど、現在レストランやシアターを含め9つの建物で構成されている。10万点のコレクションは古代遺跡から近代・現代芸術、工芸、建築、写真、ロスならではのミクロネシアやアジア、ラテンアメリカなど民族の多様性に関する作品など多岐にわたり、約6万点の作品をウェブ上で展示するなどオンライン・コレクションも充実している。毎週日曜日のさまざまなジャンルのミュージシャンによるコンサートや、無声映画やインディペンデント映画などの映像作品を上映するシアター、子どもから大人まで参加できるワークショップなどの教育プログラムを通して、LACMAはロサンゼルスの重要な文化的役割を担っている。

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参考文献

Los Angeles County Museum of Art: Handbook of the Collections,Thames & Hudson,2003