MoMA PS1
- MoMA PS1
- 更新日
- 2024年03月11日
ニューヨーク近郊のロングアイランド・シティに位置する非営利の文化・教育活動を行なう現代美術専門の展示施設であり、オルタナティヴ・スペースの先駆的存在である。一般的な美術館のようなコレクションの保存・公開は原則として行なわず、主に実験的な現代美術の企画を年間50本以上開催している。1960年代後半から70年代初頭にかけて、従来の絵画・彫刻とは異なったサイト・スペシフィックな特性をもつ現代美術が台頭し始めていた。そのような状況に呼応するように、ニューヨークの使われなくなった建築空間や施設を展示企画の開催や作家のスタジオに転用するための機関として、71年にアラナ・ハイスが「芸術と都市資源のためのインスティチュート(the Institute for Art and Urban Resources Inc.)」を立ち上げ、同年に「PS1 現代美術センター」を発足させた。76年にはオープニング企画として「部屋(Rooms)」展を開催。97年に「部屋」展で使用された元小学校の空間をリノベーションしてアート・センターとして再オープンし、2000年にはニューヨーク近代美術館と合併。その後は「MoMA PS1」に名称を変更し、活動を継続する。