バックナンバー
2009年12月01日号のバックナンバー
フォーカス
中国現代アートの歩みを総括
[2009年12月01日号(多田麻美)]
今年の秋から初冬にかけての北京の現代アート・シーンには、どこか「総括」ムードが漂っていた。ひとまずここで一区切りつけ、もう一度仕切り直そう、といった雰囲気が伝わってきたのだ。798芸術工廠をはじめとする巨大芸術区が、じわじわと深みをます不況の影響でとうとう本当の正念場を迎えたからか、あるいは新中国が「還暦」という節目を迎え、社会に大きな影響を与えた改革開放政策も30周年を迎えたためか。いずれにせよ、政治や経済が美術の発展に及ぼす影響力の強さを、改めて人々に印象づけたようだ。
キュレーターズノート
「集団N39」展
[2009年12月01日号(伊藤匡)]
岩手県花巻市の東和町では、今秋も「街かど美術館 アート@つちざわ」が開催されたが、今回のレポートでは、東和町の萬鉄五郎記念美術館で開催されている「集団N39」展をご紹介する。
Twist & Shout: Contemporary Art from Japan
[2009年12月01日号(能勢陽子)]
11月のほぼ半分を展覧会準備のためバンコクで過ごし、そのほかにはほとんどなにも観ていないような状態なので、今回は学芸員レポートの拡大版として、バンコクでの展覧会の報告と初の海外展で考えたことなどについて書くことにする。