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2013年03月15日号のバックナンバー

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フォーカス

特異な現前──東京国立近代美術館「フランシス・ベーコン」展評

[2013年03月15日号(松浦寿夫)]

 松浦寿夫氏によるフランシス・ベーコン展のレビュー。現在開催中の東京国立近代美術館(2013年3月8日〜5月26日)のほか、豊田市美術館にも巡回します(2013年6月8日〜9月1日)。[artscape編集部]

キュレーターズノート

ベルリン、アート鑑賞備忘録

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[2013年03月15日号(角奈緒子)]

 今夏開催予定の展覧会準備のため、短期滞在ではあったもののベルリン訪問の機会を得た。人の取る行動に対する寛容な態度のみならず、家賃や物価の安さも手伝い、どこか住み易さや居心地のよさを感じさせ、それゆえいまだ世界中から多くの作家たちが集まってくるベルリン。雪という天候の悪さも手伝ってか、街中に派手さや賑々しい要素はいっさい見られずむしろ地味な雰囲気の都市で、現代アートはしっかりと市民の生活の一部として受け入れられているという印象を受けた。今回のレポートはベルリンで見ることのできた、おもに美術館での展覧会を取り上げ、備忘録風に紹介することとする。

周縁からのフィールドワーク、「楽園創造(パラダイス)──芸術と日常の新地平」

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[2013年03月15日号(中井康之)]

 われわれはいまどこにいるのだろうか、などという叙情的とも根源的とも言えるような問いを、多くの者に問わず語りさせてしまうような状況が、いまの日本の〈ある〉局面なのだろう。3.11というカタストロフィを被ってしまったこの国に住まう人々は、例えばキリスト教信者が抱えている原罪にも喩えうるような不可避な運命を背負わせられたにもかかわらず、その多くが唯一神のような信仰を持たないまま、なぜそのような原罪を負わされなければならなかったのかを、精神的な意味において思いを巡らせる対象さえ見出すことが困難な状況に思える。

アート・アーカイブ探求

狩野山雪《雪汀水禽図屏風》算賀に開く隠逸の自由──「奥平俊六」

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[2013年03月15日号(影山幸一)]

artscapeレビュー

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