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2020年06月01日号のバックナンバー

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フォーカス

【上海】日常から非日常へ、そして新たな日常へ──アートシーンにおけるデジタル化の加速

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[2020年06月01日号(小野田光)]

中国では旧暦で正月を祝い、通常は7日間の休みとなるが、今年は予想だにしなかった新型コロナウイルスの発生によって国務院からは旧正月休暇延長の通達が出され、仕事はリモートワーク、学校の授業はオンライン、通りからは人影が消えるという異常事態。今現在、すでに大部分の地域ではほぼ通常の生活に戻っているが、1月23日の武漢市の都市封鎖から感染防止対策が奏功して徐々に行動の制限が解かれていった3月半ば頃までのあいだ、中国の美術機関、アーティストたちはどう過ごしていたのか。本稿ではそのほんの一部だが、上海の二つの展覧会と、それを主催する美術館・ギャラリーのコロナ禍での取り組みをご紹介したい。

キュレーターズノート

現代美術館が持つ「現代」の意味──「現在地:未来の地図を描くために」展

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[2020年06月01日号(野中祐美子)]

2004年にオープンした金沢21世紀美術館は、昨年の9月から開館15周年記念展を開催中だったが、新型コロナウィルス感染拡大防止のための外出自粛により、訪れることが叶わなかった方も多いのではないだろうか。今号より当欄の執筆陣に加わっていただく野中祐美子氏に、同館が蓄積してきたコレクションの方針と周年記念展「現在地:未来の地図を描くために」についてレポートしていただく。(artscape編集部)

美術館での収集・保存の現状と課題──
高知県立美術館「収集→保存 あつめてのこす」展を受けて

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[2020年06月01日号(橘美貴)]

収集→保存 あつめてのこす」展(以下、「収集→保存」展)が今春、高知県立美術館(以下、高知県美)で開催された。この展覧会はその名の通り、美術館での「収集」と「保存」という一般の利用者からすれば裏方にあたる活動にスポットを当てた展覧会である。はじめに白状しておくと、今回、新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策のため、筆者は本展を訪れることができなかった。本来であれば、実際に見た展覧会としてレポートしたかったが、本稿ではこの展覧会を受けて筆者が勤務する高松市美術館(以下、高松市美)を例に挙げながら、美術館での「収集」と「保存」という役割の現状と課題について再考したい。

artscapeレビュー

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