過日、陣中見舞いに行った「アーキグラム」の編集・デザイン作業がまさに佳境にある。そんなさなか、最終の文字確認をしていたら、大切なクレジット関連での漏れが見つかった。急ぎ編集サイドやデザイナーサイドに対応をお願いする。
あぶないあぶない。なにごとも、もう少しと言うときに、何故か不思議と伏兵が登場し、一波乱あっての大団円となる。今回もその轍を踏んでしまったようだが、回避できて何より。
といっても、大詰めの土壇場に出来ることがそれほどあるわけじゃない。納品日が確定していて、1日たりとも後ろにずらすことができないのであれば、自ずと印刷工程が要する最低の時間をその日から逆に足しあげていけば、いつまでに何をしないとならないかの特定ができる。あとは、その時間までに、求められる要件を満たすための方策、つまり、できることが何かを考えればいい。それでもすぐに3案ほどでるのだか、ドラスティックなものではなく一番中庸な落としどころが傷口をひろげることなく、最適な道となる。
一番してはならないことは、仕事を増やすような方向性の選択肢を選んだり、考えたり、それに引っ張られてしまうことだ。この時思いついてしまったプランは、次回のためにとっておけばいい。僕の判断基準はこんな感じだ。
そのために一番最初にすることは聞くこと。何がどうなっていて、何ならできることとして考えることができるのか。そしてどれを選ぶことが一番混乱がないか。そして一番心がけなければならないことは、「迅速」であること。方向性の結論を拙速的なまでに出し、実務ができるようにすること。そして、その先の日程も確認し、人と場所と時間を抑え手配をすること。
できることは限られているし、頑張ることを許される時間も限られている。展示作業の終盤もこれと同じ。ま、そんな現場が好きなんだと我ながら思う。ヒリヒリするカオスは、静寂と共にあり、粛々とことを進めていく現場だ。口をきいている閑もない。エネルギーを無駄にすることなく、進んでいく。これはかなり気持ち良い。
書籍のための山場の確認もとれ、今のまま進めば納期死守はできるだろう。2月は2日ほど他の月くらべて短い。例年この時期に印刷物を手掛けていて、29/30/(31)とあったらと何度思ったことだろう。
学生のレポートの採点をした直後の書き込み故か、今日はなんだか理屈を書いた。問題が生じたらエネルギーを問題解決の一点に集中させて無事終わらせる。問題とそのように接すれば、問題の方から小さくなってくれて、大きく育ち手に負えなくなることは滅多にない(と思っている)。楽しんでするのが一番。甘いかな。