「任意の点P」(慶應義塾大学佐藤雅彦研究室+中村至男、美術出版社、2003年初版)の裏表紙。写真左肩に「3D」とあるように、この本は、立体視の本であり、付属のメガネ越しに二つの少しずれた図版を覗くと、立体像がリアリティーを持ってあらわれる。「——これを、美とする。」佐藤氏の意識が美しい。佐藤氏は、DNPのギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で、この8月に個展を開催したばかりだ。
水槽セットを買う。今使っている金魚の水槽はちょっと小ぶりで、金魚が思いっきり泳ぐには幅も奥行きもない。先日、所用でジョイフル本田に寄った際に、金魚売り場で、大振りのそれでいて価格がこなれた水槽セットがあることを見て知ってしまった。その日以来、僕の頭の中では、子供の水遊び用円形プールから25メートル(気分としては50メートル)プールを往復して泳ぐような感じで、金魚たちが左右に泳ぐイメージが映像となってあらわれる。それを見てみたい衝動にかられてしまっていたからだ。砂利も3袋ほど買い込み、もろもろセットして水を入れて、濾過器の電源を入れて今日の作業を終える。水が落ち着くのを待ち、明日には金魚もお引っ越し(できることだろう)。
蛍光灯で明るく輝くその新しいまだ住人のいない水槽内を見ながら、日比野展に協賛していただいたNEO INDEXを訪ねた際、本社エントランスで大きくした新しい水槽に海水魚を買うための塩気(なんだか高価なものと聞いた)を溶かし込んでいた光景を思う出す。(あ、今-22:10頃-小さな揺れ。また地震だ。)でも、僕のはあくまでも淡水魚。縁日の金魚である。
明日は法事があり、朝が早い。夜はTAP2005「はらっぱ」の大掃除の後のお疲れ様会に合流予定。久しぶりに顔を出すことになっている。