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MORI channel|水戸芸術館現代美術センター学芸員・森司によるブログ。学芸員の日常や最新のアートニュースを伝えます。
2005.11.16

クリスマス・ソング

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あまりに綺麗な月の形と柔らかなオレンジがかった色味に見とれる。今日の日中の雲も素敵だった。


体験学習に来ていた中学生3名に1時間程、レベルとしては全く遠慮することなく講義をする。きっちり話についてきてくれるので安心してどんどん話す。本当は、「学芸員の仕事」についてがお題なので、最後にサクッと話したけど、アートが好きだと言い、何らかの関わりを将来持ちたいと思ってくれている彼女達に、とても大風呂敷なアートについての話をする。単純に何かを描いた入り作ったりすることではないことに、実感をもって気づくことになるのは何時、どんなキッカケでなんだろう。


中学生に話し終えてから、郵便をあけて届いてたメセナnote40「子ども」特集を手にする。この号は「子ども」をキーワードにした特集らしいとパラパラしていくと、裏表紙にまたしても藤浩志!(忙しいね。) 「不要なおもちゃと子どもの表現力『かえっこ』」と題した寄稿です。これを読むと「かえっこ」は2000年発祥。そうかもう5年。まだ5年。大ブレークしちゃましたね。「(彼の)活動を理解できずにいる妻子を巻きこむ必要性がことのはじまり」とあるけど、確かに簡単そうで、「なぜ」それをしているのか、するべき必要があるのか、語り出したら難しいし、それを理解するのも難しいことですよね。今日の彼女たちが藤さん的あり方の存在を自分のモノにするのはいつのことかな。


高速走行中、ラジオから流れていた僕にとっての今年初モノのクリスマス・ソングを、もうかい、と思いながら聞きつつ、少し前に、中学生に話した「イメージ」することについて考えていた。さらに、「メセナnote」と一緒に、熊倉さんが出席していた、フランス・ナント市の事例を検証する文化フォーラムのドキュメントの冊子を手にしたこともあり、TAP2005の指令塔、熊倉純子助教授は、メセナ協議会時代に「アートマネジメント」という言葉を、語彙的定義ではなく、事業担当者に事例報告してもらうことで「マートマネジメント」の潜む現場が如何なるモノであり、「アートマネジメント」が介在することで如何なる展開があるか、まさに「アートマネジメント」をイメージさせる現場──トヨタ・アートマネジメント講座など──を数年に渡って創出したという、熊倉さんのメセナ協議会時代の業績の1つを改めて理解した。
芸大に移籍してからのTAPでの「TAP塾」は、明確にその第2ステージであり、TAPなる現場があるところに参画することで、「アートマネジメント」のイメージを身体的に経験から持つことで、より実践的なアートマネジメント力(つまり使える=より深いアートマメジメントの理解)を学ぶ場として「TAP塾」を開講し、インターン生を募集する、そのイメージを熊倉さんが抱いたのは必然的な帰結であったワケだよなと一人納得しつつ快適な高速ドライブを満喫。


夜には、まさに開催中の「TAP2005」の内容がぼちぼちメディアで紹介されるようになり、『問い合わせた多数』と、MLに報告メールが入っていた。まさに全てはイメージすることに始まりイメージすることに終わる。イメージ力をつけたいものです。


今日の夕方立ち寄った先で、土管を見る。いや、はじめてのことではなく、その場所にはずーっとあり、自分もその上に立ったこともるのだけど、「はらっぱには土管」のドラえもんのイメージが、ここにもあったと再発見。
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Posted by 森司 at 03:04 | 雑記帳











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