2024年04月08日掲載
鍋島と金襴手―繰り返しの美―展
戸栗美術館
- 会期
- 2024年04月17日~2024年06月30日
鍋島焼は、佐賀鍋島藩から徳川将軍への献上を目的に創出されたやきもの。佐賀・伊万里の大川内山(おおかわちやま)の藩窯にて製作されたもので、17世紀末期には様式が確立されました。洗練されたデザインが数多見られ、唐花文や更紗文、桃文などを繰り返して連続させた構図もそのひとつ。同じ図様が時代を越え、踏み返されることも珍しくありません。
一方の伊万里焼の金襴手も、17世紀末期に成立した様式。佐賀・有田の民窯で焼造され、国内外で人気を博しました。様々な文様を組み合わせた緻密な構成が特色であり、皿と猪口などと器種をまたいであらわされる、定番の唐草文や幾何学文が見られます。色違いで表現される図様は、染付で骨格を描き上絵で彩色する、染錦(そめにしき)ならではの楽しさがあると言えるでしょう。
藩の献上および贈答品であった鍋島焼と、国内外で需要された伊万里焼という性格の違いはありますが、同時代に成立した両様式の中には、「繰り返し」という共通したデザインの方向性が認められます。約80点が織りなす、「繰り返し」の美をご堪能ください。
- 展覧会名
- 鍋島と金襴手―繰り返しの美―展
- 分類
- 企画展
- 会場
- 戸栗美術館
- 会期
- 2024年04月17日~2024年06月30日 Googleカレンダーに登録
- 開館時間
- 10:00~17:00(金曜・土曜は20:00まで開館)※入館受付は閉館30分前まで
- 休館日
- 月曜・火曜
※4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)は開館 - 観覧料
- 一般1,200円/高大生500円※中学生以下は入館料無料
- 住所
-
150-0046 東京都渋谷区松濤1-11-3
- 公式サイト
- https://www.toguri-museum.or.jp/
- お問合せ先
- 03-3465-0070