2024年04月11日掲載
ギャラリーM1 中国陶磁 ~よみがえる山本コレクション ―磁器編-
多治見市美濃焼ミュージアム
- 会期
- 2024年04月27日~2024年09月01日
カルーセル
会期全体を通して紹介する景徳鎮の古染付は、茶の湯の流行とともに、日本の茶人が型見本などを送って注文したと考えられているもので、山本コレクションのみどころの一つです。古染付は、やや厚手に作られて変化に富み、志野や織部の器を思わせるものもあり、美濃桃山陶の風合いを感じさせます。前期(4/27~6/30)で紹介する作品には、宋・元代を中心に、黒釉が目を引く天目茶碗を生産した建窯、庶民の器として今日まで親しまれてきた磁州窯、オリーブグリーンの深い釉調が特徴の耀州窯の他、鈞窯、龍泉窯等の各窯の特徴とともに時代を彩ったやきものを展示します。後期(7/3~9/1)には、明・清代に作られた五彩、素三彩、紛彩などの色鮮やかな作品を紹介し、絵画的な精緻さを極めた華やかな色絵磁器をご覧いただきます。
茶の湯の流行を背景に、中国陶磁と美濃焼は互いに影響し合い、現代へとつながっていきます。陶器編に続く磁器編でも、中国陶磁の中に美濃焼との関係を見出しながら、中国にとどまらない世界の歴史とやきものの変遷をお楽しみください。
【コレクター山本正之】<大正9年(1920)-平成12年(2000年)>
兵庫県淡路島に生まれ、昭和13年(1938)に伯父の経営する東京日本橋のタイル卸問屋に入社。世界中の国々を旅して集めた膨大な数のコレクションは、各地の歴史や技術を伝える貴重なもので、極めて広範囲に及びます。これらは「公共の役に立てたら」というご遺志に基づき多方面へ寄贈され、現在に至り活用されています。昭和63年(1988)全国タイル業協会会長就任。平成2年(1990)勲四等瑞宝章受章。平成8年(1996)日本建築学会文化賞受賞。
< 展 示 構 成 > 前期、後期の二部に分けて展示入替をします。
★7/2(火)は展示替えのためM1展示室を閉鎖します。
全期間展示:古染付(景徳鎮窯、その他)、中国陶磁史
前期(4/27土~6/30日) :宋・元時代の青磁中心に各地のやきもの
後期(7/3水~9/1日) :明・清時代の発展
- 展覧会名
- ギャラリーM1 中国陶磁 ~よみがえる山本コレクション ―磁器編-
- 分類
- 企画展
- 会場
- 多治見市美濃焼ミュージアム
- 会期
- 2024年04月27日~2024年09月01日 Googleカレンダーに登録
- 開館時間
- 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は翌平日休み)
- 観覧料
- 一般320円、大学生210円
高校生以下、障害者手帳の交付を受けている方とその付添いの方1名は無料 - 住所
-
507-0801 岐阜県多治見市東町1-9-27
- アクセス
- 東海環状自動車道 土岐南多治見ICより約10分
中央自動車道 多治見ICより約15分
JR多治見駅よりタクシーで約10分
【公共交通機関】
・多治見駅前南口よりききょうバス約20分「美濃焼ミュージアム前」下車(土・日・祝日のみ運行)
・東鉄バス 駄知線 多治見駅前より約10分「東町」下車 - 公式サイト
- https://www.tajimi-bunka.or.jp/minoyaki_museum/