いま、私たちがみている大阪の街は、歴史が隣り合い、積み重なることによって生まれたものです。街をあるくことは、そんな様々な歴史を繋いでみることであり、普段何気なく見ていたスポットひとつひとつの由来を知ることは、街あるきの大きな魅力といえます。私たちは街あるきを通じて改めて街を見つめ直し、その歴史や文化、言い換えれば街の懐の広さを知ることができるのです。

本展では、大阪を代表する繁華街であるキタとミナミを取り上げ、街歩きをするかのように具体的なルートを示しながら、それぞれの場所にまつわる館蔵資料や関連資料を通じて、街の魅力に迫ります。街を描いた絵図、歴史を示す古文書、解体時に残された建築部材などは、キタとミナミのどんな姿を映し出してくれるのでしょうか。“過去”と“今”をつなぐ小旅行にみなさまをご案内いたします。