開館10周年の夏は、わくわくするような昆虫・化石・岩石や鉱物・動物・植物など、当館のたくさんの自然史標本を大公開します!
博物館がたくさんの標本を集めるのはなぜ?どうやって集めるの?標本から何がわかるの?そんな疑問にもお答えします。当館の前身である三重県立博物館時代から集め、保存してきた「標本」の数々とそのすばらしさ、また展示を見るだけではない、博物館の真の姿を紹介します。

●プロローグ 「標本ってどんなもの」●
一度は耳にしたことのある「標本」という言葉。何をもって「標本」というのか、さまざまな「標本」の種類を紹介し、標本の多様性を展示します。

●第1章 「あつめる」●
博物館活動の原点でもある「あつめる」に注目します。標本となる資料の集め方だけではなく、化石、鉱物、動物、昆虫、植物の見応えのある大きな標本や多数の標本を、それぞれの分野に分けて紹介します。どうして集められたのか、なぜ同じ種の標本を複数集めるのか、集めることで分かることは何かを紹介します。

●第2章 「のこす」●
博物館に持ち込まれた資料を「のこす」方法を紹介します。「標本」は資料の特性や目的(たとえば研究や展示など)によってつくり方が異なります。また、つくり方の展示は夏休みの自由研究の参考にもなります。

●第3章 「しらべる」●
集め、残された標本は、調査されてこそ、その真価を発揮します。この章では、標本を「しらべて」分かった新知見を、主に科学的知見に重点を置きながら紹介します。新種や新知見に基づき修正された恐竜の姿勢などもこの章で紹介します。

●第4章 「つたえる」●
資料を後世に伝えるため、標本を集め、残し、調べて分かったさまざまな情報が、展示や普及・教育活動によって社会に還元される事例を紹介します。また当館の理念「ともに考え、活動し、成長する博物館」に沿った、標本に関連する「つたえる」活動も紹介します。

●エピローグ 「標本と博物館」●
標本とは何なのか、それを扱う博物館はどうあるべきかを考えます。