富士山の麓の町である新倉は、南向きの斜面地が広がり日照時間も長いことから、沢沿いやかつて存在した湖周辺など水に恵まれた場所に約1万年前から人々が暮らし始めました。江戸時代になると新倉の人々は周辺の溶岩台地の開発を積極的に行います。そして、山向こうにある河口湖から水を引いて水田を広げるため、約4㎞という全国屈指の長さを誇る用水トンネル「新倉掘抜」を完成させます。また、富士山の眺望に優れていることから、富士山の遥拝地に新倉富士浅間神社を祀り、富士山の鎮火を祈願してきた歴史があります。
 本展では、新倉に伝来してきた古文書・絵図・写真を通して、新倉の歴史を紹介します。