太古から現代にいたる横浜の自然と人間の記憶と記録
時間と空間の積層に宿る膨大な世界の軌跡を現代に呼び覚ます
美術作家 南条嘉毅によるインスタレーション

KAAT神奈川芸術劇場の劇場空間と現代美術の融合による新しい表現を展開するKAAT独自の企画シリーズ「KAAT EXHIBITION」。9回目となる本展は、能登半島の先端にある珠洲市の劇場型民俗博物館「スズ・シアター・ミュージアム 光の方舟」を始め、土地の歴史と場所性をテーマとした作品を展開、高い評価を得ている美術作家の南条嘉毅によるここでしか見られない新作インスタレーションを展示します。

KAAT神奈川芸術劇場が建っている地域は、古くは先史時代から人々が住み始め、文明開化の明治時代には開港地として外国人居留地が設置され、現代の横浜の発展へとつながる重要な場所でした。現在でも、地層の中からその痕跡が発掘されています。
本展では、横浜の地中へと潜り、地層の中に埋もれた現代に至る歴史や人々の暮らしの痕跡から、そこに生きた「某(なにがし)」を感じることで、現在私たちが見ている景色や暮らしを再認識します。