山根徳太郎博士の主導によって難波宮跡の第1次発掘調査が始まったのは、昭和29年(1954)2月20日のこと。令和6年(2024)は、発掘調査がはじまって70年の節目の年にあたります。これを記念して、あらためて難波宮と、そのゆかりの「大化改新」にスポットを当てる特別展を開催します。

「大化改新」は誰もが知る古代日本の大きな政治改革です。大阪(難波(なにわ))の地にあった難波宮はその改革の舞台であり、改革の結晶ともいえるものでした。見事に左右対称に設計された中枢部と正方位の区画、広々とした朝堂院といった新機軸のつくりが導入された難波宮を通じて、日本古代の国づくりの大きな節目を感じとることができるでしょう。本展では、こうした難波宮の画期性と「大化改新」とのかかわりを、70年にわたる発掘調査成果を中心に、周辺資料や伝承をまじえながら、分かりやすく様々な角度で描きます。