世界に類を見ない日本の古典文学作品「源氏物語」。
 今年のNHK 大河ドラマ「光る君へ」では、吉高由里子演じる主人公まひろ(紫式部)は、少女時代、和歌の代筆を生きがいとする人物として描かれています。息をするように和歌を詠むまひろの姿は、「源氏物語」作品内に約800 首もの和歌があることによるものです。「源氏物語」の和歌は、「万葉集」やその周辺に流布する物語や歌々を摂取し、「源氏物語」をより美しく抒情的に色彩っているのです。
 本展では、「源氏物語」を、富山県ゆかりの国文学者池田弥三郎が監修した当時の発音による朗読や、作品に込められた魅力について紹介します。
 また、紫式部と同時代に活躍した王朝歌人についても、当館所蔵の百人一首などで解説します。

※好評につき会期を延長いたします。なお、都合により展示内容を一部変更する場合がございます。