昭和の静岡駅、駿府城の濠端(ほりばた)、石垣に実るイチゴと久能海岸、潮風香る伊豆や焼津の港。静岡の温かな風景とそこに暮らす人々。海野光弘は、生まれ育ち、39年の生涯を過ごした静岡を多く描いています。1969年からの10年間、日本各地の素朴な暮らしを木版画作品として発表し、国内外からの評価を高めていった海野の原点をたどる展示です。スケッチブックを手に静岡のあちらこちらに立つ、海野光弘を感じながら、静岡の風景版画をお楽しみください。

会場
島田市博物館分館・海野光弘版画記念館