蘭字など華やかな資料が勢ぞろい!

島田市に残る記録から、戦国時代には、年貢の代わりに茶を収めていたことや、
江戸時代には、茶農家らによる集団訴訟が行われていたことが分かり、
島田市では古くから茶の生産が行われていたといえます。
明治初期には、職を失った旧幕臣や川越人足などが牧之原台地を開墾し、
茶の一大産地 牧之原大茶園の礎を築きました。

江戸末期から明治期には、茶は生糸に次ぐ主要輸出品としてアメリカ合衆国を中心に輸出されました。
輸出用の茶箱に貼られていたラベルが、蘭字や茶箱絵です。
特に蘭字は日本や輸出先の国の文化をモチーフとした鮮やかなデザインが特徴で、
近代グラフィックデザインの先駆けともいわれています。

本展覧会では、蘭字や茶箱絵をはじめ、島田の茶業史を伝える様々な資料を通じて、
静岡・島田の茶業の歩みを皆様に紹介します。