嘉永6(1853)年、アメリカのペリー艦隊が浦賀に来航し、江戸幕府へ開国を要求しました。これに対して、幕府は翌年にアメリカと和親条約を結び、日本は開国の道を歩み始めます。「幕末」の始まりです。その後の日本では、外国人排斥を目指す攘夷運動や国内情勢の不安定化など、さまざまな問題が発生します。これら開国に端を発した諸問題により、幕府は急速に力を衰えさせ、日本は明治維新を迎えました。
幕末維新期の港区域は、当時の日本を揺るがした大事件の舞台となった重要な地の一つです。本展では港区域と深く関係し、日本の歴史にも大きく影響した諸事件を通じて、幕末維新期の歴史を振り返ります。