2024年10月16日掲載
重松あゆみ展 Jomon Resonance-謎めくかたち、色の誘惑
兵庫陶芸美術館
- 会期
- 2025年01月02日~2025年02月28日
カルーセル
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《骨の耳 93-02》 1993 撮影:後藤清
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《Jomon Stream》 2015 撮影:後藤清
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《Mizuchi》 2016 撮影:後藤清
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《Jomon Anatomy》 2017 兵庫陶芸美術館 撮影:後藤清
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《Lunar Flame》 2018 撮影:後藤清
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《Jomon Circulation》 2022 撮影:後藤清
兵庫県神戸市で制作している重松氏は、1977年に京都市立芸術大学工芸科に進み、陶磁器を専攻しました。大学では、戦後、前衛陶芸を牽引した走泥社の創設メンバーらの薫陶を受け、土で自由にかたちづくる、「現代陶芸」という新しい世界にのめり込んでいきます。1984年に黒陶に化粧土で彩色したユニークな作品を発表して注目を集め、時代の潮流とともに躍動する新しい陶芸表現を牽引する一人となりました。
作風が大きく変化するのは1991年、カラフルで不思議な形態をもつ《骨の耳》シリーズが登場します。それまでスケッチから起こしていたかたちを、直接、土を手で触りながら探り出していくようになり、艶めかしい質感と鮮やかな色彩に彩られた妖艶な立体造形へと展開していきます。さらに2000年代に入ると、内側の構造をあらわにする複雑なかたちを追求するようになり、焼成温度や化粧土も見直して、現在に続く唯一無二の作風を確立していきました。
近年、より複雑で混沌としたかたちを見せている重松氏の作品ですが、その拠り所となっているのが縄文土器です。きっかけとなったのは2008年、当館で開催した「縄文-いにしえの造形と意匠-」で見た小さな耳飾りに強く惹かれたことでした。微妙な色彩のニュアンスを纏い、いかにも現代的に見える重松氏の作品ですが、じつは低温で焼成された、いわゆる原初的なやきものでもあります。まさに時空を超えてつながるやきものの根幹とは何か。本展では、その集大成ともいうべき《Jomon》シリーズに焦点を当て、原初と未来をつなぐ重松氏の造形の本質に迫ります。
- 展覧会名
- 重松あゆみ展 Jomon Resonance-謎めくかたち、色の誘惑
- 分類
- 企画展
- 会場
- 兵庫陶芸美術館
- 会期
- 2025年01月02日~2025年02月28日 Googleカレンダーに登録
- 休館日
- 月曜日
※ただし、1月13日(月・祝)、2月24日(月・振休)は開館し、1月14日(火)、2月25日(火)は休館 - 観覧料
- 一般=600(500)円
大学生=500(400)円
高校生以下=無料
同時開催中の特別展「TAMBA NOW+ 2025」の料金に含まれます。
*本展のみの観覧券はありません。
*( )内は20名以上の団体割引料金です。
*70歳以上の方は半額になります。
*障害のある方は75%割引、その介助者1名は無料になります。 - 住所
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669-2135 兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4
- 公式サイト
- https://www.mcart.jp/exhibition/e3606/
- 公式SNS
- お問合せ先
- TEL:079-597-3961