三河地震が発生してから2025年1月で80年になります。現在も地震は日本各地で頻発しており、時代を問わず人々は地震によって被害を受けてきました。特に近世以降は、残された史料から地震発生からその後の対応を断片的に知ることができます。
近世後期には大地震が続き、火災や河川閉塞、津波などの二次災害が被災地を襲いました。いずれも藩や民の記録に残され、被害の実態や救済措置の一端を知ることができます。
近代に入ると行政による対応や民間による支援などが行われていきます。大きな震災は社会の変化の起点にもなり、都市計画や物流にも影響を与えました。
本展では、近世から近代にかけての地震災害を中心に、人々が災難を克服していく様子を紹介します。