18年ぶり全点公開&徹底比較!

渓斎英泉と歌川広重による「木曽海道六拾九次之内」は、木曽街道(中山道の異称)を主題とする70枚揃のシリーズです。出版開始から190年を記念する本展では、当館所蔵の「木曽海道六拾九次之内」を2007年以来となる18年ぶりに全点公開。計192点を3期にわたり宿場ごとに出陳し、増し摺りに伴う多様なバリエーションや異版(変わり図)など、出版時期によって異なる摺りの表現を徹底比較します。浮世絵鑑賞のディープな視点から、「摺り違い」を見比べる愉しみをご提案する展覧会です。
また、館蔵「木曽海道六拾九次之内」192点のうち121点は、恵那市の実業家・田中春雄氏(1919-2012)からご寄贈を受けた作品群「田中コレクション」に属しています。本展では、「木曽海道六拾九次之内」以外の「田中コレクション」の名品も各期15点程度展示し、旧蔵者である田中氏の功績をご紹介します。