この度、アートギャラリーミヤウチでは、広島市中区基町住宅地区で活動する基町プロジェクトが実施している「基町地区2045:復興と創造」の特別サテライト展示を開催いたします。
本展は、今年8月に基町プロジェクトの主催で開催された「写真展:復興する街区」の続編として、未公開資料や新たな取材資料を加えながら「住宅」を軸に再構成していきます。

先の写真展では、主に建築や街並みを被写体とした写真を中心に広島、長崎、東京、ドイツ、ポーランドなど、エリアごとの復興の目的や当時の様子が垣間見れる構成でした。その中で、戦災のみの復興だけではなく、戦後の住宅難や都市計画の中で建てられた建築物の変遷がみられ、目的や状況は違えど、戦後はどのエリアにも大きな開発があったことが窺えます。来年の被爆80周年を前に、どのような背景や視点を元に街や住宅のあり方が移り変わり、今後どのように変わっていくのか、他都市の事例を元に広島の街の未来を考えていく機会となれば幸いです。
本展に合わせて、復興と創造をキーワードに当館収蔵作品の中からセレクトしたコレクション展も同時開催します。是非併せてご高覧くださいませ。
また、「基町地区2045:復興と創造」のメイン展示では、基町住宅地区が時代と共に持続していくための方法を考察、試案した模型展を開催中です。