武者小路実篤は、自然が作り出す造形美や生命力に感嘆し、南瓜(かぼちゃ)をはじめ様々な野菜や果実を描こうと絵筆をとり、目を凝らして夢中になって描きました。晩年まで描き続け、味わいのある世界を作り上げました。
本展覧会では、淡彩画の屏風「自然之傑作集(しぜんのけっさくしゅう)」のほか、野菜と果実を描いた実篤の画を中心に紹介し、これらのモチーフを晩年まで描いた背景を、絵画だけでなく実篤の言葉やエピソードを交えながら探ります。