ISSEY MIYAKE KYOTOのKURAではKURA展「重ね染め」を開催します。


ISSEY MIYAKE 2024/25年秋冬コレクションのテーマは、「What Has Always
Been」。布を「まとう」という原初の行為を見つめ直し、色彩の根源的な美し
さを通して、「色をまとい、時をまとう」という想いを表現しています。一定
の時代背景や環境にとらわれることなく、普遍的かつプリミティブな衣服を追
求した本コレクション。そのなかから、職人の手で「重ね染め」の技法が施さ
れた「NUANCE」シリーズをご紹介します。

深夜の静けさ、朝焼けの柔らかな光、透き通る空、そして夜の帳。NUANCEは
、一日の空の移ろいを繊細なグラデーションで描き、名古屋市鳴海町の染工場
にて職人が一着ずつ丹念に染め上げています。幾重にも重ねられた染料が生み
出す奥深い色彩と、肌に溶け込むように馴染む柔らかな質感が、まるで時間そ
のものが色として身体に染み込んでいくような感覚をもたらします。

会場では、重ね染めの技法によるテキスタイルの豊かな表情をご覧いただくと
ともに、職人による染色の過程を映像でご紹介します。自然の色彩が醸し出す
深みと、移ろいゆくあわいの時間を、ぜひお楽しみください。