HAPSは、2024年11月1日より、後藤那月による展覧会「そして再び訪れて、また」をHAPS HOUSEにて開催いたします。本展覧会はHAPS HOUSEギャラリーにて行われる展覧会シリーズ「Enjoy Exhibition Club」の第5回となります。本展では、後藤による彫刻、インスタレーションを展示します。

後藤は、秋田県を拠点に活動を行っており、人に潜在する心象についての関心を制作の主軸に据えています。〈移動〉を土地と不可分な心の深層のフィールドワークであると捉え、自らの足で歩くことを継続して行なってきました。流動的に訪れた旅先の風景と、日常との往還から得た細やかな気付きを端緒とした、独自の世界像を作品として描き出すことを試みています。
また近年は鉱物の持つ時間性をモチーフに、土や石、塩が結晶化するプロセスを用いて、長い変化の一端を垣間見るような空間を制作しています。
後藤の個人史的な経験から生みだされた心象を目の前にしたとき、私たちは何を想起するのでしょうか。ぜひご高覧ください。