西宮で生まれ育った堀内氏は元旦の思い出として、目覚めたら第一声に「オット、福かーたげた」と言って枕を肩にかついだ、と縁起かつぎの風習を書き残しています。このような縁起の良い言葉を口にしたり身のまわりに置いたりすることで自分の元に福を呼び込もうとすることは、現在でも身近におこなわれています。この展示では、そういった福をもたらす存在である福の神さまをご紹介します。えびす大黒をはじめとする七福神の神さまが、酒ミュージアム展示室に今年も期間限定で集まります。様々な幸せの前祝いをする福の神の姿をお楽しみください。
※堀内ゑびすコレクションについて
医学博士の傍ら郷土史家としても活躍された故堀内泠(きよし)氏(1924~2009)が長年かけて収集されたものです。西宮で生まれ育った堀内氏のコレクションは主にえびす神を代表とする福の神に関するもの、郷土史、風俗風習等の資料で構成されています。