京都・大原で自給自足の生活を営みながら、自然に向かい、戦後の水墨表現に独自の画境を拓いた小松均(1902-1989)。明治35(1902)年に山形県大石田町に生まれ、18歳の時に画家を志して上京。川端画学校で学び、大正13(1924)年の第4回国画創作協会展(国展)初入選をきっかけに翌年京都へ移り土田麦僊に師事しました。国展解散後は帝展と院展で入選を重ね、昭和2(1927)年からは大原を拠点とし、大原の四季の自然のほか、生き物や植物などの身近なモチーフや、各地の風景を描き続けました。また、小松は昭和初期から徹底した写実による水墨表現を模索し、1950年代中期以降から代表作とも言える力強い墨画による大画面の連作によって日本画の新たな表現を示しました。その風貌と作画に取り組む姿勢から“画仙人”と呼ばれた小松均。
 本展では、孤高の画家・小松均に魅せられた一人のコレクターの所蔵品から、“画仙人”の眼差しを通して描かれた世界をご紹介します。

《ギャラリー・トーク》
■日時:2025年1月12日(日) 14:00から、1月13日(月・祝) 10:30から
■講師:岡部信幸氏(山形美術館 副館長兼学芸課長)
※各回約30分
※マイクを使用し、会場内を移動しながらお話しいただきます。
※事前申し込み不要。美術館入館券が必要です。
※混雑した場合は、入館制限させていただく場合がございます。

※展示作品やイベント内容が変更、または中止になる場合がございます。予めご了承ください。