イコン(icon)とは、「像」を意味するギリシア語のエイコーン(eikōn)に由来する呼称です。広義にはキリスト教の聖像全般を含みますが、狭義には東方正教会において崇敬される板絵の聖像画をさします。このイコンは、ビザンティン帝国(東ローマ帝国)の時代に高度な発達をとげ、東方正教会の布教とともに各地にひろまりました。東方正教会を信奉するギリシア、ロシアや東ヨーロッパ諸国などでは、イコンの制作がさかんにおこなわれ、人々の信仰生活と密接にむすびついてきています。
 本学園の創立95周年を記念する今回の特別展では、当館所蔵のイコンの優品を多数展示し、それぞれの主題や表現の特色、見どころなどをわかりやすく解説することで、イコンがもつ独特の美と魅力を紹介します。
イコンにであい、その美と魅力にふれることができるこの機会に、ぜひご来館ください。