YOKOTA TOKYO では、『村上友晴 -油彩-』展を開催します。

会期:2024年12月16日(月) - 2025年1月17日(金)
冬期休廊:12月27日-1月6日
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村上友晴(1938年-2023年)は、福島県に生まれ、幼少期より長谷川等伯など日本古美術に親しむ。1961年に東京藝術大学日本画科を卒業。同年、同大学専攻科に進むが、わずか3ヶ月で中退し、当初は「村上友康」の雅号で日本画家として活動を開始する。
美松書房画廊での初個展では、日本画の顔料を用いた黒を基調とする絵画を発表。その後、26歳のときに招待出品したグッゲンハイム国際賞展(1964年)でアメリカの抽象表現主義に触れ、大きな影響を受ける。この経験を契機に、大型キャンバスに黒の下地を塗り、木炭粉を混ぜた絵具をペインティングナイフで重ね置き、重厚な画面を作り出す独自の技法を確立する。1975年には雅号を捨て、約10年の空白期を経て「村上友晴」の名で現代作家として再出発。1979年には北海道のトラピスト修道院を訪れたことをきっかけにカトリック教会の信徒となる。修道院での生活に倣いながら、一つひとつの作品を丹念に制作。神に祈りを捧げるような静謐な絵画は、深い精神性を湛えている。生涯を通じて真摯に制作活動を続け、その作品は深い精神性と静けさ、内に秘めた力強さを鑑賞者に語りかけます。

主要な展覧会:「村上友晴展 ― ひかり、降りそそぐ」(目黒区美術館、2018)、「静けさのなかから:桑山忠明/村上友晴」(名古屋市美術館、2010)、「第16回サンパウロ・ビエンナーレ」(1981)、「グッゲンハイム国際賞展」(グッゲンハイム美術館、ニューヨーク、1964)など。