ISSEY MIYAKE KYOTOのKURAではKURA展「TYPE-IX Synflux project」を開催しています。

A-POC ABLE ISSEY MIYAKEは、デザインラボラトリー・Synfluxとの協業による「TYPE-IX Synflux project」を2024年パリで発表しました。アルゴリズムとA-POCの技術をかけ合わせることで、衣服デザインの新たな可能性を探求する未来に向けたプロジェクトです。
最先端のデジタル技術を活用して、ファッションデザインの革新を目指すSynfluxは、衣服の製造過程で生じるテキスタイル廃棄の削減を目的に、幾何学とアルゴリズムを駆使した新しいデザインシステム「Algorithmic Couture」を開発・運用しています。

本プロジェクトでは、A-POC ABLE ISSEY MIYAKEの形状記憶素材「TYPE-U」を用いたジャケットをベースに、Algorithmic Coutureを用いて膨大なシミュレーションと試行錯誤を重ねました。その結果、一枚の布から無駄のない美しいパターンが生まれ、コンピューター計算により残布を極限まで削減。複数のパーツに分割・再構築されたジャケットが完成しました。
本展では、分割された各パーツ、織り込まれた「一枚の布」、完成したジャケットに加えて、Synfluxとの協業過程を記録した映像をご覧いただけます。精緻なアルゴリズムと人の手が織りなす対話から生まれる、AIと人間の共創。このプロジェクトが示す新たなクリエイティブの可能性は、私たちがテクノロジーと共にどのように衣服の未来を紡いでいけるのか、その問いを静かに投げかけています。